「期限の利益」の喪失
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「期限の利益」の喪失
住宅ローンや事業性ローン等の支払い困難に陥った場合、「期限の利益の喪失」というあまり聞きなれない言葉に直面することがあります。
かいつまんで説明すると、お金の貸し手と借り手の間に、〇〇〇〇万円の貸借があり、、これを毎月(毎期)、〇〇〇〇〇円ずつ分割して返済することができるという信頼関係を「期限の利益」といいます。
例えば、新築住宅を購入するために、住宅ローンで4000万円借りました。毎月の支払いは約12万円支払えば良いですよ。・・・・・・このようなことが成立している信頼関係がある状態を「期限の利益」と言います。
また、その「喪失」とは・・・・・
デフレの影響下、会社の業績は悪くなり、リストラが行われたり、年収が減少したり、又は転職のため収入が減少したりと、昨今では、様々なことが原因でサラリーや収入の減少が発生しています。
このような理由から、それまで支払えていた住宅ローンの負担が大きく家計にのしかかり支払えなくなり滞納することになることもあります。
この滞納や返済不能に陥った場合、貸し手側から借り手に対する信頼関係が崩壊し、「期限の利益」が喪失することになります。
つまり、約束した通り毎月返済ができなくなったので、信頼関係が無くなり、毎月の返済ではなく、一括返済して下さいという形で表現されます。
しかしながら、毎月の返済ができないのに、一括で返済できるわけがない・・・ということになってきます・・・
実務的には、この一括返済は任意売却 や競売という形で行われることが多いと言えるでしょう。
債権者からの「期限の利益の喪失」でお困りの方、お気軽にご相談ください。