奨学金の証券化
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奨学金の証券化
日本学生支援機構の前身である、日本育英会は昭和18年10月に、財団法人大日本育英会として設立されました。その原資は国費でまかなわれました。
設立の趣旨を見てみると、
経済的理由で就学困難な高等学校以上 の優秀な学生・生徒に学資を貸与し、教育機会の保障、人材の育成を図ることを目的とするとされています。
これは、日本学生支援機構にも引き継がれ、現在に至っています。
日本育英会の末期、奨学金の一部は、証券化され、平成13年12月に「日本育英会債券」として世に出されました。
これは、第二種奨学金(利息付)に充当される目的で、日本学生支援債券(財投機関債)と呼ばれています。
今日現在まで36回発行されています。その第36回は平成26年8月に発行金額500億円で発行されました。
不動産の証券化が叫ばれた約10年少し前の時代に教育資金制度も証券化されました。
昭和の初めから始まった奨学金制度も変遷してきましたが、より安心して使いやすくなることを期待しています。