倒産とデフレ・・ドラマ「半沢直樹」に見る企業経営
ARTICLE
倒産とデフレ・・ドラマ「半沢直樹」に見る企業経営
取引先が倒産した場合・・・・製品を納めた後、取引先からの代金支払いがなく、原材料の仕入れ先への代金を支払うことが困難になる。こんな時に一時的に資金繰りに困窮することがあります。
このような事態が発生しないように与信管理を企業は行います。
金融機関は融資先企業に対して審査を行い貸付を行います。
金融機関は、倒産しない企業に対して貸し付けるという行為がリスク管理を行うということに他なりません。企業の将来性を見越して融資を行うことが、金融機関の本来の機能です。
しかしながら、デフレの時期が長く続くと、多くの企業は売上が減少し、仕入れ先に支払う資金が枯渇するケースが増加します。
高度成長期の日本に見られた景気拡大期はこのデフレと正反対に健全なインフレが発生し、借入を増加させ、設備投資を行い生産を拡大させても担保となっている土地の価格も上昇していくため、どんどん与信枠も増え、さらなる景気拡大に対応できる信用力を持つことになります。
デフレの時代は、椅子取りゲームの椅子の数が減少することににており、先行きの見通しが企業経営には大変重要になります。
ドラマ「半沢直樹」に出てくる主人公の実家「半沢ネジ」も第一回で、
1、取引先の倒産
2、運転資金の枯渇
3、金融機関の貸しはがし（融資するように見せかけ不動産担保を取る）
4、経営者の自殺
5、他の金融機関が救済
という流れで中小企業経営における最悪の事態をドラマ化したと言えるでしょう。
1997年の日本の金融恐慌に端を発した「自殺」の増加は単にドラマの中の出来事ではなく、現実に中小企業家が直面しているものと言えます。関西には中小企業が多く、このドラマの最高視聴率が50％を越えた理由の一つと言えるのではないでしょうか。
事業資金や住宅ローンの返済が困難になったとしても、その対策は複数あり、すぐに「自殺」することにより「生命保険で支払うというような考えは適正ではありません。もちろん「自宅や工場を守る方法」もあります。
このようなピンチの時にこそ、お気軽にご相談下さい。
事業資金と住宅ローン、ご相談はお気軽に
